【5月16日 東方新報】中国で「00後」と呼ばれる、2000年以降に生まれた年代も成人を迎える時期になった。

 中国青年報社(China Youth Daily)と騰訊(テンセント、Tencent)のチャットツールQQが、ユーザーに関する「00後画像報告」を発表した。「00後」世代のQQユーザーに対し、好きなアイドルや映画など、七つの項目について3~4月の期間、取材や人気投票を行った。

■ネット流行語「仏系」

「00後」によく使われているインターネット用語は、「打call(応援する)」「扎心了(傷ついた)」「仏系(やる気がない、欲がない、がつがつしていない)」など。

「ネット用語って、なんだかかわいい感じ。今の若者は、あまり型にはまった話し方は好きじゃないよ」と話す中学2年生の王さん。「周りの人が使うから、同じ気持ちを表現したい時に、自然に使ってる」

■2次元文化はNARUTOなど、上の世代に続き

 00後の興味があることトップ5は芸能人、ゲーム、友達、自撮り、アニメだ。80、90年代生まれが観ていた『ONE PIECE』『NARUTO─ナルト─』『ドラゴンボール(Dragon Ball)』といった「友情、努力、勝ちたい」という精神や勇敢、善良な熱血アニメは、「00後」の若者たちにも人気だ。最近では、中国産のアニメが徐々に成熟してきており、3Dアニメ『凹凸世界(AOTU)』や、武俠アニメ『秦時明月』も人気だ。

■SFや特撮、英雄ものが好き

「00後」はSFや特撮、英雄ものの映画を好んで鑑賞する傾向にあることがわかった。人気の映画は、米の『レディ・プレイヤー1(Ready Player One)』、中国の『紅海行動(Opreation Red Sea)』、米『パシフィック・リム:アップライジング(Pacific Rim: Uprising)』など。

 最近見たドラマ上位5位のうち、4位まではすべてアレンジやリメイクされたもので、そのうち3本は、古代中国が舞台のドラマだった。また、人気のバラエティ番組10位のうち、半分は歌やダンス、コメディなど専門分野で競う番組だった。(c)東方新報/AFPBB News