五輪会場の霞ヶ関CC、初の女性正会員3人を登録
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【5月11日 AFP】2020年東京五輪のゴルフ競技会場となっている埼玉県川越市の霞ヶ関カンツリー倶楽部(Kasumigaseki Country Club)で、初めて女性の正会員3人が登録された。埼玉県の名門ゴルフコースとして知られる同CCは昨年、国際オリンピック委員会(IOC)からの強い要請を受けて規則を変更し、女性正会員を承認していた。
昨年11月に安倍晋三(Shinzo Abe)首相とドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がプレーした霞ヶ関CCの今泉博(Hiroshi Imaizumi)総支配人は、「規則改定後、われわれは男性会員を含めて正会員を募ったところ、女性3人から資格変更の申し込みがありました」と述べた。今週開かれた理事会では、ほかのメンバーからの苦情や反対を受けることなく申請が承認されたと明かし、今回の決定は「時代の流れ」であるという認識を示した。
霞ヶ関CCでは昨年まで、女性会員はいたものの正会員としては認められておらず、特定の日曜日にプレーすることは不可能となっており、これは男性会員には適用されていなかった。同CCにいる約200人の女性会員は、男性正会員の親戚である準会員か、日曜日にはプレーできない「週日会員」のどちらかとなっている。
2020年東京五輪の競技会場に選ばれて以降、霞ヶ関CCは規則改正を迫る声にさらされており、IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が会場の変更もあり得るとくぎを刺したうえで、同CCに対して「差別しない」ように求めていた。
今泉総支配人によると、霞ヶ関CCには約40年前に女性の正規会員はいたものの、理由は定かではないまま数年後には資格が認められなくなったという。同様の問題をめぐっては、英スコットランド(Scotland)の名門ゴルフコース「ミュアフィールド(Muirfield)」も、273年に及ぶコースの歴史で初めて女性会員の入会を認めていた。(c)AFP