マハティール氏、マレーシア首相に就任 世界最高齢の指導者に
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イスラム教の伝統を重んじた宣誓式は王宮で行われ、マハティール氏は国王ムハマド5世(Muhammad V)によって正式に首相に任命された。
宣誓式が進行する中、王宮前に集まった何百人もの人々は歓声を上げて国歌を歌い、中には泣き崩れる人の姿も見られた。クアラルンプールの夜空には花火が打ち上げられた。
宣誓式後の記者会見でマハティール氏は、新政権は経済に重点を置くと明言した。マレーシアでは近年、生活費が上昇し、国民の大きな懸念となっている。
同氏はまた「抑圧的」な法律を廃止すると宣言。広く批判を集めている「フェイク(偽)ニュース対策法」について検討するとの意向を示した。
さらに、政府系投資会社「ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)」をめぐる不正資金疑惑について、新政府が調査を行うとの考えも明らかにした。ナジブ・ラザク(Najib Razak)前首相によって設立・監督された1MDBからは何十億ドルもの資金が不正に流用されたとされ、マレーシアの国際的なイメージを失墜させる一大スキャンダルとなっている。ナジブ氏と1MDBは共に不正を否定している。
一方でマハティール氏自身もかつて独裁的との批判を浴びており、過去の首相時代には政敵らの収監も行われていた。(c)AFP/Sam Reeves / Martin Abbugao