【5月10日 AFP】(更新)ケニア中部で9日夜、ダムが決壊し、少なくとも32人が死亡した。警察によると、流された家の住民の多くが就寝中だったという。同国では厳しい干ばつの後、集中豪雨が数週間続き、洪水と土砂崩れでこれまでに164人が死亡している。

 警察の話では、決壊したのはリフトバレー(Rift Valley)州の州都ナクル(Nakuru)近郊のソライ(Solai)にあるパテル(Patel)ダムで、普段は引き水や魚の養殖に利用されていたという。

 警察幹部は捜索活動により27人の遺体を収容したと認め、「ダムが決壊して家々が流された時、多くの人は就寝中だった」と明らかにした。犠牲者の多くが女性や子供、高齢者で、また36人が病院に搬送された。

 ケニアの赤十字(Red Cross)の推計によると、最大500世帯がダム決壊の影響を受けたという。(c)AFP