【5月10日 AFP】米大リーグ(MLB)のニューヨーク・メッツ(New York Mets)は、9日のシンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)戦で誤った順番で打者が打席に上がったとしてアウトとなり、このミスが響いてか試合も1-2でサヨナラ負けした。

 問題の場面は初回、ウィルマー・フローレス(Wilmer Flores)が2番として打席に入ったところから始まった。審判団に渡されていた打順では、アスドルバル・カブレラ(Asdrubal Cabrera)が2番、フローレスは3番とされていたからだ。

 そのまま打席に立ったフローレスは三振に倒れて二死となるも、続くカブレラは二塁打を放った。しかし、ここでレッズはゲーブ・モラレス(Gabe Morales)球審に正式な打順との不一致を指摘。球審はカブレラの打席を無効にした上で、次打者のジェイ・ブルース(Jay Bruce)をアウトとし、このイニングを終了した。

 それでも、メッツは先発のザック・ウィーラー(Zack Wheeler)が6回を投げて4安打、3四球、7奪三振と力投し、試合は1-1のまま延長戦へ突入したが、最後は10回裏に守護神A.J.ラモス(A.J. Ramos)がレッズのアダム・デュバル(Adam Duvall)にサヨナラ本塁打を許し、白星を逃した。

 開幕直後は12勝2敗と好スタートを決めたメッツだったが、その後は6勝14敗と成績を落としており、今回のミスは許容できるものではない。チームを率いるミッキー・キャラウェイ(Mickey Callaway)監督は試合後、クラブハウスに掲示して実際に選手が従っていた打順と、審判団に渡されたもので違いがあったと説明している。

「腹立たしい」と悔やむキャラウェイ監督は「あれが試合の結果につながってしまったかもしれない」とコメント。また、先発したウィーラーも「あり得ないミス」と語り、一度は得点圏に置いた走者をふいにした失態を嘆いた。(c)AFP