ベトナム政府、中国に南沙諸島のミサイル撤去要求 中国は反発
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【5月9日 AFP】ベトナム政府は8日、領有権をめぐり対立している南シナ海の島々から軍の設備を撤去するよう中国政府に要求するとともに、報道されているミサイル配備は同国の主権に対する「深刻な侵害」だと主張した。
米経済専門局CNBCは先週、ベトナムも領有権を主張している南沙諸島(スプラトリー諸島、Spratly Islands)に、中国が対艦および空対空ミサイルを配備したと報道。
ベトナム政府は、中国政府による新たな動きは平和への脅威であるとし、ベトナムでは「チュオンサ諸島(Truong Sa islands)」と呼ぶ南沙諸島への歴史的かつ法的な権利を主張した。
外務省のレ・ティ・トゥ・ハン(Le Thi Thu Hang)報道官は8日午後に声明で、「チュオンサ諸島へのミサイル配備といった軍事化の活動は、ベトナムの主権を深刻に侵害している」「ベトナムは中国に対し...軍事化をやめ、ベトナムの主権の下で、違法に配置した軍の装備を撤去するよう求める」と述べた。
一方で中国政府は反発。中国外務省の耿爽(Geng Shuang)報道官は報道陣に対し、同国は議論の余地なく、南沙諸島および周辺海域に対して主権を持つと述べた。(c)AFP