【5月9日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が2015年のイラン核合意からの離脱を発表したことを受け、フランス、ドイツ、英国の首脳は8日、共同で声明を出し、合意を引き続き履行すると表明した。

 英国のテリーザ・メイ(Theresa May)首相、ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は声明の中で「3か国の政府は合意が維持されるように引き続き取り組み、合意に関連する経済的利益をイラン国民が得られるように残りの当事者と協力していく」と述べた。

 トランプ大統領の決定は「遺憾であり懸念を持っている」とする一方、イランに対しては引き続き核合意での義務を順守するよう求めた。

■EU外相「合意守る」

 欧州連合(EU)のフェデリカ・モゲリーニ(Federica Mogherini)外交安全保障上級代表(EU外相)は8日、イタリアのローマで急きょ記者会見を開き、米国の離脱後もイラン核合意を「守る決意」を表明。イランが合意での約束を守るならEUも合意に「忠実であり続ける」と述べた。

 欧州理事会(European Council)のドナルド・トゥスク(Donald Tusk)常任議長(EU大統領)は、ブルガリアの首都ソフィアで来週開かれるEU首脳会議で対応を協議するとツイッター(Twitter)で明らかにした。(c)AFP