【5月9日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は8日、米朝首脳会談に備えるため、マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)国務長官が北朝鮮に向け出発したと発表した。

 北朝鮮情勢はここ最近、一連の外交活動により急展開をみせている。1年前には、気まぐれな米朝両首脳が舌戦を繰り広げ、北朝鮮がミサイル実験を繰り返すなど、首脳会談の実現などほぼ考えられない状態だったが、数か月にわたる武力誇示の応酬と、金委員長と韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領との歴史的な会談を経て、ムードは確実に明るくなっている。

 トランプ氏と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長の会談は、今月中か来月初めに行われる見通し。ポンペオ氏は、まだ中央情報局(CIA)長官だった約1か月前に訪朝し、金氏と会談していた。

 トランプ氏はテレビ中継された演説の中で、「近く行われる金正恩氏との会談準備のため、まさに今、ポンペオ長官が北朝鮮に向かっている」と説明。「実質あと1時間」で北朝鮮に到着すると話した。

 トランプ氏はまた、「われわれの会談のスケジュールは決まっている。会談は設定された。場所も選んだ。日時もだ。すべて決まった。非常に大きな成功を収められるよう期待している」と表明。「われわれは北朝鮮との関係を構築しつつあると思う。うまく行くかどうか様子を見る。うまく行かないかもしれない。それでも北朝鮮、韓国、そして全世界にとって素晴らしいことになり得る」と述べた。(c)AFP