【5月8日 AFP】アフリカ南部ザンビアの一流大学が7日、男子学生の集中力がそがれるとして女子学生たちに「半裸」同然の露出度の高い服装で同大の図書館を利用しないよう通告した。

 通告が出されたのは3万5000人以上の学生が通う国内最大の教育機関ザンビア大学(University of Zambia)で、女子学生は図書館利用の際に「つつましい」服装にするようにとの指示が張り出されたという。

 通告によると「数人の女子学生が半裸同然の服装で図書館を利用している」といい、大学側は「このような状況は男子学生たちの集中力を妨げる」「よって女子学生たちには大学内の施設を利用する際、つつましい服装をするよう求める」と指示している。

 だが、大学側の命令に憤る学生もいる。

 男子学生のアンソニー・クンダ(Anthony Kunda)さんは「なぜ女子学生たちの服装を規制する必要があるのか。いつでもどこでも彼女たちが着たいものを着ればいい」と述べ、「それを快く思わない男子学生がいるならば、それは彼らのほうに問題がある」と指摘。

 また、別の男子学生も「女子学生たちの服装には何の問題もない。むしろ男子学生たちは楽しませてもらっている。なぜ大学が彼女たちの着る服を指示する必要があるのか」と語った。

 ザンビアは保守色の強い国として知られ、政府などは自国をキリスト教国家だと宣言している。

 教育学部で学ぶ熱心なキリスト教徒のバーバラ・ムソンダ(Barbra Musonda)さんは大学の決定を支持している。ムソンダさんは下着をつけなかったり胸を露出した服装で図書館を利用したりする学生もいると指摘し、「図書館で起こっていることはキリスト教国家としては容認できない」と語っている。(c)AFP