モトクロスの伝説的王者、愛犬を助けようとして湖で水死
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【5月8日 AFP】モトクロス世界選手権(Motocross World Championship、MXGP)で通算5度の世界王者となったエリック・ゲボス(Eric Geboers)氏が、飼い犬を助けようとして水死したことが明らかになった。母国ベルギーのベルガ(Belga)通信が7日に報じた。
報道によると、1980年代にモトクロス界で伝説的存在となった55歳のゲボス氏は、ベルギー北部の町モル(Mol)で6日午後9時頃、ペットを救うためにボートから湖に飛び込み、周辺の捜索が行われた結果、7日に遺体となって発見された。
地元町長はフラマン系紙スタンダルド(De Standaard)に対し、今回の悲劇について「信じられない事故」と称し、「彼は水に飛び込んだ直後に問題に直面した。その後(ボートに乗っていた)別の人が助けようとし、レスキュー隊に通報があった」と述べた。
1980年代に125cc、250cc、500ccの全カテゴリーを制し、「ミスター875」という愛称で呼ばれたゲボス氏は、1990年に28歳で現役を引退し、スズキ(Suzuki)のモトクロスチームで監督に就任した。(c)AFP