英スコットランドで独立支持派数万人がデモ、最大都市グラスゴーで
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【5月6日 AFP】英北部スコットランドの最大都市グラスゴー(Glasgow)で5日、英国からの独立支持派による大規模なデモ行進が行われた。参加者数は警察発表で推計3万5000人、主催者発表では6万人前後。参加者らは青地に白い斜め十字のスコットランド旗を振ったりパイプバンド・ドラムを演奏したりしながら、市中心西部のケルビングローブ公園(Kelvingrove Park)から同東部のグラスゴーグリーン(Glasgow Green)まで約5キロの道のりを行進した。
スコットランドで2014年に実施された独立の是非を問う住民投票は反対55%で否決された。以来、独立支持派のデモは毎年行われているが、当初、数千人規模だった参加者は昨年には約2万人へと増大。スコットランド行政府のニコラ・スタージョン(Nicola Sturgeon)首相は、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)によってスコットランドの国力が衰退するならば独立の是非を問う住民投票を再度実施すると警告している。
スタージョン首相の側近の一人、キース・ブラウン(Keith Brown)氏も5日のデモ行進に参加。「こうしたデモ行進には35年近く参加しているが、これほど大勢が参加したのは見たことがない」とAFPに語った。6月に行われるスコットランド民族党(SNP)の副党首選に立候補しているブラウン氏は、早ければ来年にも2度目の住民投票が実施される可能性があると示唆したうえで、「ブレグジットがもたらす影響を見極める必要があるが、それは間もなく、おそらく10月ごろには判明するだろう」と付け加えた。(c)AFP