生きた子どものワニ50匹押収 英ヒースロー空港
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【5月5日 AFP】英の国境警備隊は4日、ロンドン・ヒースロー空港(Heathrow Airport)で違法に輸入された生きたワニ50匹を押収したと明らかにした。
当局が、マレーシアから輸送された五つの箱に1歳程度の子どものイリエワニ計50匹が押し込められているのを発見したのは4月27日。ワニは、イングランド南東部ケンブリッジシャー(Cambridgeshire)の農場に送られ、食肉用として飼育される予定だった。4匹分しか入らない大きさの箱に10匹ずつ入れられており、当局は国際規制に従って輸送されていなかったとして、この輸入を違法と判断した。
ヒースロー空港で「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES、ワシントン条約)」に基づき取り締まりを行っている英国境警備局のグラント・ミラー(Grant Miller)局長は、輸送中の生育環境にほとんど注意が払われていない状態で、「ワニたちは狭い空間の中で争っていた」と述べている。
押収されたワニ50匹のうち1匹が死に、残りは元の自然環境に返されるまで保護されるという。(c)AFP