トランプ氏、弁護士に「口止め料」返金か 過去発言と矛盾
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【5月3日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、自身と不倫関係にあったと主張するポルノ女優ストーミー・ダニエルズ(Stormy Daniels)さんに支払われた「口止め料」13万ドル(約1400万円)を、顧問弁護士だったマイケル・コーエン(Michael Cohen)氏に返金していた──トランプ氏の顧問弁護士チームに最近加わったルドルフ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)元ニューヨーク市長が2日、明らかにした。事実なら、これまでのトランプ氏の説明とは矛盾する。
ダニエルズさん──本名ステファニー・クリフォード(Stephanie Clifford)さん──は、2006年にトランプ氏と不倫関係にあり、「秘密保持契約」の一環として2016年米大統領選の直前に13万ドルを受け取ったと主張している。この問題をめぐっては、トランプ氏の顧問弁護士を長年務めてきたコーエン氏が選挙資金法に違反したのではないかとの指摘がある。
ジュリアーニ氏は、米FOXニュース(Fox News)のショーン・ハニティ(Sean Hannity)氏の番組で「彼(トランプ氏)の弁護士によって支払われた金銭だ。弁護士事務所の資金か何かを使ったのだろう、そんなことはどうでもいい。私だって同じようにする。大統領(トランプ氏)は数か月かけてそれを払い戻した」と述べた。
その上で、支払われた金銭は「選挙資金ではなかった」として、選挙資金法違反とはみなされないと付け加えた。
トランプ氏は当初「口止め料」については何も知らないと完全否定していたが、先週になってコーエン氏がダニエルズさんとの「契約」でトランプ氏の代理人を務めていたことを認めている。(c)AFP