ロメインレタスの大腸菌で初の死者 米、感染者121人に
このニュースをシェア
【5月3日 AFP】米国でロメインレタスが原因とみられる大腸菌感染が広がっている問題で、米疾病対策センター(CDC)は2日、初の死者がカリフォルニア州で確認されたことを明らかにした。感染者は全米で121人に増えている。
死者についての詳細は公表されていない。カリフォルニア州の保健当局は、州内の大腸菌感染者は死者1人を含めて24人としている。
米当局は先月、ロメインレタスをすべて廃棄し、アリゾナ州ユマ(Yuma)産でないことが確認できない限り食べないよう求める異例の措置に踏み切った。ユマは冬物ロメインレタスの販売量で全米一の大産地。
当局はまだ感染源を特定できていない。専門家は、アリゾナ州ユマの農場1カ所について、まるごと一玉のロメインレタスから見つかった大腸菌と関連があると特定したが、周辺の農場20カ所以上については調査が続けられている。
今回の流行に関わっている腸管出血性大腸菌O157:H7は、より深刻な症状を引き起こす傾向がある毒素を産生し、入院率も高く、異例の深刻な事態となっている。(c)AFP