【5月3日 AFP】中国の王毅(Wang Yi)外相は2日、訪問先の北朝鮮の平壌で同国の李容浩(リ・ヨンホ、Ri Yong-Ho)外相と会談した。王氏は近く予定される米朝首脳会談について「円滑に行われ、実質的な進展がある」ことを希望していると表明。また、朝鮮半島の非核化に向けた北朝鮮の取り組みを「全力で支持する」と述べた。

 中国の国営新華社(Xinhua)通信が伝えた。中国は北朝鮮との関係改善を進めており、王外相は2日間の日程で北朝鮮を訪問している。中国外相の訪朝は2007年以来で、近年訪朝した中国の高官としては最高位。先月末の南北首脳会談と米朝首脳会談の合間の訪問となった。

 王氏は会談で、中国は北朝鮮との関係を強化し、朝鮮半島問題の政治的解決に向けて引き続き積極的な役割を果たしていく意向だと強調した。

 一方の李外相は、3月に開かれた中朝首脳会談について、両国が新たな出発点から友好関係を築くための条件を整えたと称賛。北朝鮮は「朝鮮半島の非核化と平和メカニズムの確立に向けて、中国と緊密な連絡を保つ」とし、すべての当事者との対話を強化していく考えを示した。(c)AFP