手のひらサイズのドローン、中国航天科工集団のチームが開発
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【5月6日 CNS】中国航天科工集団(CACIC)第二研究院第二総体設計部のドローンチーム「天空工場」が、中国初となる超小型の市販用タグテッドファン式ドローンの開発に成功した。狭い空間での救難捜索やセキュリティなど、活用が期待される。
この手のひらサイズのドローンは、中国国際模型博覧会で紹介され、注目を集めた。開発を手がけた設計部のシニアエンジニアで、「天空工場」ドローンチーム責任者の何宇(He Yu)氏は、「この小型ドローンは、研究開発に9か月をかけて完成した。高さは20センチ以下で、タグテッドファンの直径は8センチほど、重さは約280グラム。狭い空間で垂直に飛び上がったり、機敏に前後に動いたりできる。また、周囲の人や物を傷つけない安全性に優れている。コンパクトなので、複雑で狭い空間で活躍できる」と紹介した。
今後は、性能をさらに最適化し、視覚処理能力を搭載したり、用途によって差別化したりするなど、商品化に向けて改良を進めていくという。(c)CNS/JCM/AFPBB News