初戦負傷棄権はNG、ウィンブルドン主催者が選手に警告
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【5月2日 AFP】7月2日から開幕するテニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)の主催者は1日、故障を抱えた状態で試合に出て棄権したり、最大限の努力を尽くしていないとみなされたりした場合は、獲得賞金が没収される可能性があると出場選手に警告を発した。
負傷による途中棄権が計7回あった前回大会では、明らかに体調が万全ではないにもかかわらず、1回戦敗退の賞金を得るために試合に臨んだ選手数人が、多くの批判を集めた。
これを受け、ウィンブルドンを主催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)はこの日、男女シングルス1回戦における負傷棄権の防止を目的とした「50:50」ルールを発表した。
今年から初戦敗退の賞金が3万9000ポンド(約580万円)に増額されることに伴い、この問題を厳しく取り締まりたい主催者は、本選開幕前の木曜日(6月28日)までに会場で出場辞退を申し出た選手には1回戦の賞金の半分が与えられ、代わりに出るラッキールーザーの選手に残りの半分が支払われるとした。
それでも、1回戦に出場して「棄権もしくはプロとして求められる基準を下回るパフォーマンス」をした選手は、賞金全額が没収になる可能性もあると続けている。
また、同日には男女シングルスの優勝賞金も発表され、昨年から5万ポンド(約750万円)微増の225万ポンド(約3億4000万円)となった。その一方で、予選からシングルス4回戦までの賞金は10パーセント増加し、下位ランクの選手がより多くの恩恵を受ける形となった。
賞金総額3400万ポンド(約50億9000万円)は今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)の3100万ポンド(約46億円)を上回ったが、全仏オープンテニス(French Open 2018)の3450万ポンド(約51億6000万円)はわずかに下回った。今年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)の賞金総額は、現時点で明らかにされていない。(c)AFP/Steven GRIFFITHS