【5月1日 AFP】南スーダンで、先週拉致されていた援助関係者ら10人が無事解放された。拉致被害者や人質の解放の仲介を担う赤十字国際委員会(ICRC)が4月30日、明らかにした。

 南スーダンに職員を派遣している国連(UN)は先週、同国南西部のイェイ(Yei)に近い場所で、職員らを乗せた車列が行方不明になっていると発表。援助関係者らが武装集団に拉致されるのは先月だけで2回目だと明かしていた。

 また国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、行方不明となっていた援助関係者10人は全員南スーダン人で、複数の国連機関や慈善団体に所属していたという。

 これについて反政府勢力「SPLA-IO」が、ある地域への「許可なし」での進入を理由に職員らを拘束していたことを認めた。

 国連によると、4年間内戦が続いている南スーダンでは援助関係者らが頻繁に標的になっており、2013年12月に戦闘が始まって以来100人が犠牲になっているという。(c)AFP