ローマ法王側近、性的虐待で陪審裁判へ 豪
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【5月1日 AFP】(更新)オーストラリアの裁判所で1日、性的虐待の罪で訴追されていたローマ法王庁(バチカン)のジョージ・ペル(George Pell)枢機卿(76)の審問が行われ、「複数」の罪で陪審裁判にかけられることになった。バチカンで財務局長官(財務相)を務めている同枢機卿は、性的虐待の罪で裁判を受けるカトリックの司祭としては最高位となる。
メルボルンの裁判所で行われた審問で、ペル枢機卿は顔色を一切変えず、判事に対してためらいなく大きな声で「無罪です」と述べた。同枢機卿は昨年の訴追以来、一貫して無罪を主張している。
ベリンダ・ウォリントン(Belinda Wallington)判事は、「複数の」罪での判決を下すための証拠が十分にそろっていることに「満足している」と述べた。裁判日程を話し合うための審理は2日に予定されている。
多数の警察官が警備する中で裁判所に出廷したペル枢機卿は、オーストラリアを出国しないことを条件に保釈されており、既に当局にパスポートを渡しているという。(c)AFP/Daniel DE CARTERET