【5月1日 AFP】(更新、写真追加)ドミニカ共和国政府は4月30日、中国と外交関係を樹立し、台湾と断交したと発表した。中国の影響力が増す中、台湾が国交を持つ国がまた一つ減り、世界でわずか19か国となった。

 同日夜に出した声明で「中国と外交関係を樹立する決定をした。この決定がわが国の将来に並外れてプラスに働くことを確信している」と述べた。

 中米諸国では2007年にコスタリカが、昨年6月にはパナマも台湾と断交し、中国と国交を樹立している。

 台湾が国交を持つ国としては最も強力と考えられているバチカンも中国との関係が改善しており、台湾では国交を中国に切り替えるのではないかと懸念されている。実際にそうなれば台湾にとって大きな打撃となる。

 台湾政府は5月1日、ドミニカ共和国の決定について「ひどく動揺している」と述べた。(c)AFP