【4月30日 AFP】英小売りチェーン2位のセインズベリー(Sainsbury's)と、同3位で米ウォルマート(Walmart)傘下のアズダ(Asda)が合併で合意した。両社が30日、発表した。現業界トップのテスコ(Tesco)を抜く、130億ポンド(約1兆9500億円)規模のスーパーチェーンが誕生する。

 この大合併の背景には、ドイツの格安スーパーチェーンのアルディ(Aldi)やリドル(Lidl)、また米インターネット通販大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)などオンライン小売りとの競争激化で、英小売業界全体の利幅が縮小していることがある。

 両社は先週末交渉の進展があったことを認め、「セインズベリーとウォルマートは、より規模を拡大した企業創設のため、セインズベリーとウォルマート完全子会社アズダの合併提案に関する条件で合意した」と発表した。

 ウォルマートは統合会社の株式42%と、現金29億7000万ポンド(約4460億円)を手にし、セインズベリーが株式の過半数を保有する。(c)AFP