【4月30日 AFP】(更新、写真追加)アフガニスタンの首都カブール中心部で30日、2件の自爆攻撃が連続で発生し、フランス通信(AFP)のカメラマンを含む少なくとも25人が死亡した。警察とAFPが確認した。またイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している。

 内務省によると、最初の爆発は午前8時(日本時間午後0時30分)少し前に起き、情報機関の本部近くでオートバイに乗っていた男が自爆した。

 カブール警察の報道官によると、その数分後、現場に集まった報道陣を狙って2件目の爆発が起きた。「記者を装った自爆犯が人だかりの中で自爆した」という。治安情報筋も、いずれの攻撃も自爆だったことを確認した。

 内務省は死者数を確認するとともに、死者の中にはジャーナリスト6人が含まれると述べた。また負傷者数は49人で、死者はさらに増える恐れがあるという。

 AFPは、一連の爆発で同社カブール支局のシャー・マライ(Shah Marai)主任カメラマンと他社の記者3人が死亡したことを確認した。

 マライ氏はアフガニスタンがイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)に支配されていた1996年に運転手としてAFPに加わったが、やがて写真を撮影するようになった。2001年の米主導のアフガニスタン攻撃などの取材を経て、2002年にフルタイムの写真担当通信員として契約。現在はカブール支局の主任カメラマンにまで昇進していた。生まれたばかりの女児を含む6人の子どもがいる。

 その一方、ISは傘下のプロパガンダ機関アマック(Amaq)を通じて犯行声明を出し、2人が情報機関本部を狙って自爆したと述べている。(c)AFP