金正恩氏「日本と対話の用意ある」、南北会談で文大統領に伝える
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【4月29日 AFP】韓国大統領府(青瓦台、Blue House)は29日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が先日の南北首脳会談で、日本との対話の用意は「いつでも」あると文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領に述べていたことを明らかにした。文大統領は29日午前に安倍晋三(Shinzo Abe)首相と電話会談しその内容を伝えたという。
青瓦台の金宜謙(キム・ウィギョム、Kim Eui-kyeom)報道官によると、27日に行われた南北首脳会談で文大統領が金委員長に、安倍首相には北朝鮮と対話する意思があり...日朝の国交正常化に意欲を示していると伝えたところ、金委員長は「いつでも日本と対話する用意はある」と答えた。
これを文大統領が29日の電話会談で安倍首相に伝えたところ、安倍首相は日朝対話に向けて必要であれば文大統領の助力を要請したいと述べ、文大統領は日本と北朝鮮間の「橋渡しを喜んでする」と述べたという。
安倍政権は北朝鮮政策では強硬姿勢を維持してきたが、急速な対北融和ムードの中で日本は蚊帳の外に置かれているような状態にある。(c)AFP