【4月30日 AFP】バドミントンのアジア選手権(Badminton Asia Championships 2018)は29日、中国・武漢(Wuhan)で男子シングルス決勝が行われ、桃田賢斗(Kento Momota)が21-17、21-13で大会第3シードのチェン龍(Long Chen、チェン・ロン、中国)を破り、大会王者に輝いた。

 不祥事による処分で2016年のリオデジャネイロ五輪を棒に振り、2017年に復帰した桃田は、同五輪金メダリストを破って戴冠を果たした。チェン龍はこれまで1回も勝ったことがない相手だったが、今回は押し気味に試合を進めて最後は7ポイント連続奪取。相手のショットがネットにかかって優勝が決まると、ガッツポーズで喜び、ユニホームの日の丸を指さした。

 23歳の桃田は、2016年に違法カジノで賭博を行い、日本バドミントン協会(NBA)から処分を科された。その後、1年の謹慎期間をへて昨年5月に競技復帰すると、今大会は準決勝でマレーシアのレジェンド、リー・チョンウェイ(Chong Wei Lee)をストレートで撃破し、決勝では世界選手権連覇の実績を持つ過去4戦全敗の相手を破ってブレイクスルーを果たした。(c)AFP