片手切断のアメフト選手にドラフト指名、NFL入りの夢かなう
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【4月29日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は28日、2018年のドラフトが行われ、4歳の時に片手を失ったLBシャキーム・グリフィン(Shaquem Griffin)がシアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)から指名を受け、不利とされる条件をはねのけてフットボールでの夢を追い続けることが決まった。
この日、シーホークスはグリフィンを5巡目(全体141番目)で指名。昨年に同じくシーホークスから3巡目で選ばれた双子の兄弟シャキール(Shaquill Griffin)に続きたいと思っていたグリフィンの祈りに応えた。
グリフィンは4歳の時に羊膜帯症候群という珍しい先天異常の影響で左手を切断。それでも、所属したセントラルフロリダ大学(University of Central Florida)では通算39試合(先発26試合)に出場し、タックル175回、サック18.5回、インターセプト2回を記録するなど、素晴らしいキャリアを送った。
その活躍でグリフィンは、オールアメリカのファーストチームに2度選ばれたほか、2016年にはアメリカン・アスレチック・カンファレンス(American Athletic Conference、AAC)の最優秀守備選手にも選出された。
そして身長180センチ、体重103キロの体を誇るグリフィンは先月、ドラフト候補生が球団関係者の前で能力をテストするNFLスカウティングコンバインで行われた40ヤードダッシュで、当時参加したLBの中では最速となる4秒38をマークして強い印象を与えると、ベンチプレスでは義手を使って20回を記録してみせた。
NFLネットワーク(NFL Network)によると、シーホークスはグリフィンをパスカバーを担うOLBとして起用し、場合によってはスペシャルチームで出場させる構想を立てていると報じている。(c)AFP