【4月27日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は27日、この日行われた韓国と北朝鮮の歴史的な首脳会談をたたえた一方、「時のみぞ知る」と戒めた。

 南北首脳は、恒久的な和平と朝鮮半島(Korean peninsula)の完全な非核化を目指すことで合意。これを受けてトランプ大統領はツイッター(Twitter)に、「ミサイル発射と核実験という怒りの1年を経て、南北の歴史的会談が今行われている」と投稿。その上で、「良いことが起こりつつあるが、時のみぞ知る!」とも記した。

 トランプ氏は続いて、「朝鮮戦争が終結へ! 米国と偉大なる国民全員が、今朝鮮半島で起こりつつあることを非常に誇りに思うべきだ」とツイートした。

 さらにトランプ氏は、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席の力添えにも言及。「私の良き友、習国家主席が米国のため、特に対北国境でくれた『大きな助力』のことを忘れないでほしい。習氏がいなければ、より長く、より厳しいプロセスになっていたはずだ!」とも記した。

 中国は北朝鮮にとって、唯一の有力な同盟国であるにもかかわらず、北の核・ミサイル実験をめぐる国連(UN)の一連の制裁を支持してきた。

 トランプ大統領は、今後数週間のうちに北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長との会談を控えている。

 一方で安倍晋三(Shinzo Abe)首相も今回の会談を歓迎。北朝鮮に対し、朝鮮半島の非核化などの問題で「具体的な行動」を取るよう求めた。

 安倍首相は東京で行った記者会見で、「北朝鮮をめぐる諸懸案の包括的な解決に向けた前向きな動きと歓迎したい」「今回の会談と米朝首脳会談を通じて、北朝鮮が具体的な行動を取るよう強く期待している」と述べた。(c)AFP