「朝鮮半島の非核化に尽力」、南北首脳が共同宣言
このニュースをシェア
【4月27日 AFP】(更新、写真追加)韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長は27日、歴史的な首脳会談後に共同記者会見を行い、両国は朝鮮半島(Korean peninsula)の非核化に向けて尽力すると述べた。
両首脳は「朝鮮半島でもはや戦争はない」とした共同宣言に署名した後、抱擁を交わした。
また共同宣言で両首脳は、「韓国および北朝鮮は、完全なる非核化を通じて、核のない朝鮮半島の実現という共通目標を確認した」と発表。
さらに両国が、65年前に平和協定ではなく休戦協定という形にとどまっていた朝鮮戦争(Korean War)の終結を、年内に目指す方針を示した。
また「朝鮮戦争の終戦を宣言し、恒久的で強固な和平の体制の確立を視野に」、両国に加え休戦に関わった米国、および可能であれば中国との4か国会談を目指していくことも明らかにした。
その一方で、8月には朝鮮戦争で離散した家族の再会の場を設けると表明。今年8月15日の光復節(National Liberation Day)を契機に、南北両国が離散家族の再会事業を進めていくことで合意したという。
また文大統領が今秋、平壌を訪問することも発表。同大統領にとって政治の先輩である盧武鉉(ノ・ムヒョン、Roh Moo-Hyun)元大統領に続き、韓国首脳として11年ぶりの訪朝となる。
金委員長は、「過去の両国の合意が頓挫してきた不幸な歴史を繰り返さない」よう、両国が緊密な連携を図っていくとし、「道の半ばでは反発や困難、失望もあるかもしれない。しかし勝利は苦痛なくしては達成されない」と述べた。(c)AFP