滴滴「自社では自動車製造しない」、31社と事業者連合設立
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【4月27日 CNS】中国のライドシェア大手の滴滴出行(Didi Chuxing)は、自動車製造へ目を向け始めている。といっても、同社の程維(Cheng Wei)董事長は、明確な境界線を提示した。つまり、滴滴は「車を製造しない」ということだ。
滴滴と31社の自動車産業関連企業は24日、北京市(Beijing)で自動車事業者プラットフォームとして「洪流連盟(Dアライアンス、D-Alliance)」の設立を発表した。滴滴自身の将来戦略のためであるとしている。専門の自動車事業者連合体の構築を目指し、自動車製造やシェアリング、オンラインといった各分野を一つのプラットフォームにまとめ、利用者に提供したいという。
程董事長は、「今後10年間、滴滴には三つの大きな青写真がある。『中国から世界へ飛び出し、世界最大のワンストップのライドシェアプラットフォームを構築する』『世界のスマート交通技術のトップを目指す』。この二つに加え、もう一つ重要な青写真が、この自動車事業者プラットフォームの共同設立だ」と話した。
また、「滴滴のプラットフォームでは、毎月2100万人以上の運転手が自分の車をシェアしている。だがこの2100万人の運転手が所有する自動車はブランド、車種がバラバラ。しかも、どの自動車もシェアを前提として設計されたわけではない」と説明した。
程董事長は、「今後の滴滴の立ち位置は、非常に明確だ。自動車の製造はしない。滴滴自身が自動車事業者になることもない」と話した。
また、「滴滴は自身で自動車を所有することもない。滴滴のコア事業は利用者と運転手へサービスを提供するために、ビッグデータと技術を常に更新していくことだ」と強調した。(c)CNS/JCM/AFPBB News