「今、一緒に越えませんか?」両首脳が境界線の「北」側に
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【4月27日 AFP】(更新)北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は27日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領に対し、「招かれればいつでも」ソウルを訪問すると述べた。韓国大統領府の報道官が明らかにした。
それによると、文大統領が「青瓦台(Blue House、韓国大統領府)に来てもらえれば、はるかに良い景色を見せられるのだが」と金委員長に語り掛けると、金委員長は「本当に? 招かれればいつでも青瓦台に行こう」と答えた。
これに先立ち、文大統領は板門店(Panmunjom)の軍事境界線上で金委員長に対面した際、「あなたは韓国にいらっしゃるが、私がそちらに行けるのはいつになるだろう?」と尋ねた。
境界線をまたいで韓国側に入り、朝鮮戦争(Korean War)の停戦以来初めて韓国入りした北朝鮮の最高指導者となった金委員長は「それなら今、一緒に越えませんか?」と持ちかけ、文大統領は予定外の「北朝鮮入り」を果たすこととなった。
金委員長はその後、「(南北の)境界はそんなに高くもない。多くの人が徒歩で越え続けているうちになくならないだろうか」と述べた。
文大統領は、南北首脳会談が今後も「平壌、ソウル、(韓国最南端の)済州(Jeju)島、(北朝鮮最北端の)白頭山(Mount Paektu)で続いていく」ことを希望すると語った。(c)AFP