【4月27日 AFP】世界反ドーピング機関(WADA)は26日、2016年のドーピング違反に関する報告書を発表し、国別ではイタリアが最多147の違反件数を出したと発表した。2位は86件のフランスで、3位は76件の米国、4位は75件のオーストラリア、5位は73件のベルギー、ロシアは69件でインドと並び6位だった。

 競技別では、陸上が最も多い205件、ボディービルディングが183件で続いた。また自転車は165件で、ドーピングのまん延が指摘される重量挙げは116件で4位だった。2015年に108件を報告されたサッカーは、前回から違反数は減少したものの、79件で順位は5位に上がっている。

 WADAは112の競技から計1595件のドーピング違反を処理。2015年と比較すると334件の減少となった。また内訳は、薬物検査で違反が見つかったのが1326件、残りはWADAがドーピング違反との闘いでカギになると考えている捜査や、証拠に基づく諜報などによって発見された。(c)AFP