ペルー先住民を射殺しリンチされた? カナダ人の遺体発見
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【4月24日 AFP】ペルー北東部ウカヤリ(Ucayali)州でカナダ人の男の遺体が発見され、検察当局はこの男がアマゾン(Amazon)地帯の辺境部で暮らす先住民のリーダーを射殺した後、リンチを受けて殺されたものとみて捜査を開始した。
検察当局がツイッター(Twitter)に投稿した内容によると、男の遺体は21日、警察によって発見された。検察は男の身元や死因については明らかにしていないが、当局者はリンチを受けたとみられると明かしている。
検察は男の死が、アマゾンで暮らす先住民族シピボ・コニボ(Shipibo-Konibo)のリーダーで人権活動家のオリビア・アレバロ(Olivia Arevalo)さん(81)が殺害されたことと関連があるとみている。アレバロさんは19日、ウカヤリ州にある自宅付近で射殺された。
地元の人権団体によると、外国なまりの男がアレバロさん宅を訪れ、ドアを開けたアレバロさんに至近距離から発砲し、バイクで逃走したという。警察はカナダ人の男が主犯とみていたが、事件翌日、現場付近で男の遺体を発見した。
一方ソーシャルメディアでは、この男が抵抗する中、その首にロープを巻こうとするもう一人の男を捉えた動画が拡散しており、検察は男がアレバロさん殺害に関わったとの見立てを示すとともに、「遺体が動画に登場する殺された人物のものかどうか確認したい」と語っている。
ウカヤリ州では2014年、アシャニンカ(Ashaninka)と呼ばれる先住民族のリーダー4人が、違法伐採や麻薬取引に携わる業者から脅しを受けた後に殺害される事件が発生している。(c)AFP