【4月26日 AFP】遠くからみると、メキシコの砂漠の真ん中に、深く青い海が現れたかのように見える。

 だがこれは、蜃気楼(しんきろう)などではない。ラテンアメリカ最大級の太陽光発電所だ。

 伊電力大手エネル(Enel)がメキシコ北部コアウイラ(Coahuila)州に建設したビジャヌエバ(Villanueva)発電所では、約230万枚のソーラーパネルがサッカー場2200面分に相当する広さを埋め尽くしている。メキシコは2024年までに電力の43%をクリーンなエネルギー源から生み出す目標を掲げており、同発電所もこの取り組みの一環として建設された。

 砂漠に並ぶ、水平線まで無限に続くようなソーラーパネルは、太陽の動きに連動し向きを変える。まるでキラキラ光る巨大な金属製のヒマワリ畑だ。

 6億5000万ドル(約710億円)規模のプロジェクトは2017年12月に発電を開始し、年内にはフル稼働を予定している。フル稼働時の年間発電量は1700ギガワット時で、これは130万世帯分の電力をまかなえる量に相当する。(c)AFP/Yussel GONZALEZ