【4月24日 AFP】(写真追加)中国の国営メディアは24日、同国海軍の艦隊が東シナ海(East China Sea)で実弾演習を行ったと報じた。中国は最近、周辺国と領有権をめぐり対立する海域で演習を繰り返して海軍の軍事力を誇示しており、各国の反発を招いている。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、東シナ海での実弾演習は22日に実施された。新華社は、中国唯一の空母「遼寧(Liaoning)」が率いる艦隊が、「敵」勢力を想定した対空・対潜軍事演習に参加したと報道。複数のJ15戦闘機が遼寧から発進し「空母を囲む艦艇から対空ミサイルが発射された」とした。

 遼寧はこの数週間、駆逐艦などを伴った一連の演習を南シナ海(South China Sea)や台湾沖で実施している。東シナ海には、日中の領土問題の中心をなしている尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島、Diaoyu Islands)があり、同海域での艦船の駐留と実弾演習の実施は日本の反発を呼ぶ可能性がある。(c)AFP