ドイツ第2党、女性党首を選出 155年の歴史で初
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【4月23日 AFP】ドイツ第2党の社会民主党(SPD)は22日、アンドレア・ナーレス(Andrea Nahles)元労働社会相(47)を新党首に選出した。同党の155年の歴史で女性党首の誕生は初めて。
ナーレス氏は、書見台を激しくたたきながら演説を行い、闘争的で辛口なことで知られるが、一方で子どものようなユーモアをみせることもある。アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相と同じく党首にまで上り詰め、今後、首相の座を射止める存在になるかもしれない。
ドイツ中部ウィースバーデン(Wiesbaden)で開かれた党大会で投票が行われ、ナーレス氏が得票率66%で、北部フレンスブルク(Flensburg)市長のシモーネ・ラング(Simone Lange)氏(41)を破った。
ナーレス氏は「SPDのガラスの天井を打ち破りつつある」「そして、その天井は今後も開かれるだろう」と述べた。
しかし、ナーレス氏は今回の投票で圧倒的な支持を得ることはできなかった。同氏が強力に進めてきた、メルケル首相率いる保守系与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との大連立に対し、党内で反発が残っていることを示している。(c)AFP/Carsten HAUPTMEIER with Frank ZELLER in Berlin