「北朝鮮に何も妥協していない」 トランプ氏、結末は遠いとも
このニュースをシェア
【4月23日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は22日、ツイッター(Twitter)への投稿で、米国は北朝鮮に「何も妥協していない」と述べた。北朝鮮との交渉で米国が譲歩したとする米NBCテレビのニュース司会者の発言を受けたものとみられる。また、北朝鮮をめぐる問題について「結末は遠い」と慎重な見方も示した。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長とトランプ大統領との首脳会談の準備が進められるなか、北朝鮮は先週、核実験とミサイル実験の中止を発表。だが北朝鮮は、欧米による政権転覆を防ぐ手段とみなす核兵器の放棄は約束していない。
トランプ大統領はツイッターに「われわれは何も妥協していないが、彼らは非核化(世界にとって素晴らしいこと)、実験場閉鎖、実験中止に同意した!」と書き込んだ。
その上で「北朝鮮についての結末までには長い道のりがあり、うまくいくかもしれないし、いかないかもしれない。その時にならなければ分からない。もっとも、今私がやっている仕事はとうの昔に終わっているべきことだった」とした。
金委員長は21日、核実験の中止や核実験場の閉鎖を発表し、トランプ大統領は「大きな前進」と歓迎していた。だが、こうした譲歩については、金委員長の決定によって簡単に覆される恐れがあると警戒する見方が出ている。(c)AFP