重病の息子の生命維持求める英両親の再審請求、最高裁が棄却
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【4月21日 AFP】英国で、幼い息子の人工呼吸器が取り外されるのを阻止するために法廷で争い、ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王の支持も得ていた両親の再審請求が20日、最高裁で棄却された。
父親のトム・エバンス(Tom Evans)さんと母親のケイト・ジェームズ(Kate James)さんは、イングランド(England)北西部リバプール(Liverpool)のアルダーヘイ小児病院(Alder Hey Children's Hospital)が、1歳11か月のアルフィー(Alfie Evans)ちゃんの人工呼吸器を停止しようとするのを阻止するため、最後の望みをかけて最高裁に対して再審請求していた。
両親はイタリア・ローマの病院でのアルフィーちゃんの治療を希望しており、先週、父親がアルダーヘイ小児病院に息子の退院を求めた際には、病院前で数百人が抗議デモを行った。
父親は18日にバチカンでフランシスコ法王と面会し「息子を救ってください」と訴えたと、後にフェイスブック(Facebook)に投稿した。
フランシスコ法王は4日、ツイッター(Twitter)に「アルフィー・エバンスちゃんに哀れみの心を寄せ、これからも付き添い続けることができるよう、必要なあらゆる手だてがなされ、両親の深い心痛が聞き入れられることを心から願う」と記していた。(c)AFP