ガザ境界で4週連続のデモ・衝突、パレスチナ人4人死亡 「火炎瓶たこ」も
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【4月21日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)のイスラエルとの境界付近で20日、4週連続となる金曜日の大規模な抗議デモに大勢が集まった。一部がイスラエル軍と衝突し、イスラエル軍に撃たれてパレスチナ人4人が死亡した。
パレスチナ側は境界沿いのフェンス近くで数十の「たこ」を揚げる新戦術を取り入れた。幾つかのたこには火炎瓶が取り付けられ、これによりイスラエル領内で少なくとも2件のぼやが起きた。一つのたこにはナチス・ドイツ(Nazi)を象徴するかぎ十字が描かれていた。
救助隊によると、イスラエル軍はガザ北部で15歳の少年と24歳と25歳の男性を射殺したほか、南部では29歳の男性を射殺した。
国連(UN)のニコライ・ムラデノフ(Nikolay Mladenov)中東和平プロセス特別調整官は20日夜、ツイッター(Twitter)に自身の心情を書き込み、パレスチナ人射殺の調査を求めた。
ムラデノフ氏は「子どもを撃つなんて言語道断だ!」「ガザでの子どもを殺害してどれほど和平に役立つのか? 役立つわけがない! 怒りをあおり、さらなる殺害を生むだけだ」とツイートした。
ガザの保健省によると、これで3月30日以降のイスラエル軍との衝突によるパレスチナ側の死者は38人となったほか、大勢が銃撃で負傷している。20日だけでも、440人が銃撃で負傷したり、催涙ガスを吸引して治療が必要になったりしたという。(c)AFP/Adel Zaanoun