【4月21日 AFP】(更新)北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は、核実験とミサイル発射実験を中止し、核実験場も閉鎖すると述べた。北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)が21日伝えた。

 KCNAによると金正恩氏は朝鮮労働党中央委員会の会合で、核兵器の戦力化が確認されたためこれ以上の核実験と中長距離ミサイルや大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験は不要になり、北朝鮮北部の核実験場もその役割を終えたと述べたという。

 北朝鮮の核実験中止は米国が以前から求めていたもので、このところ急展開を見せている朝鮮半島の外交情勢で大きな一歩になるとみられる。

 昨年は北朝鮮にとって6度目にして過去最大の核実験や、米国に到達し得るミサイルの発射実験を実施。北朝鮮の武器技術は金正恩体制の下で急速に発展し、国連安全保障理事会(UN Security Council)、米国、欧州連合(EU)、韓国などからの制裁を招いてきた。

 今月には南北首脳会談が予定されており、その後には米朝首脳会談も控えている。

■トランプ大統領は歓迎

 このニュースを受けてドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は20日(米国時間)、「北朝鮮と世界にとって非常に良いニュースだ─大きな進展だ!われわれの首脳会談が待ち遠しい」とツイッター(Twitter)に書き込んだ。(c)AFP