【4月21日 AFP】米民主党は20日、2016年の米大統領選挙で共和党勝利に向けた共謀行為に及んだとして、ロシア政府と内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」、ドナルド・トランプ(Donald Trump)陣営幹部らを提訴した。

 マンハッタン(Manhattan)の連邦地方裁判所に民事訴訟を起こした民主党全国委員会(DNC)は、ロシアがトランプ陣営に対し、DNCへのサイバー攻撃を実施したことを通達していたと主張している。

 このサイバー攻撃では、民主党のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)候補に不利な情報が流出し、ウィキリークスにより公開された。DNCは訴状で、トランプ氏側近のロジャー・ストーン(Roger Stone)氏がウィキリークスによる情報公開計画を「事前に知っていた」ようだと主張。これは、選挙に影響を及ぼすことを目的とした広範囲にわたる違法な謀略の一環だったとしている。

 訴訟の対象には、大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr)氏や娘婿のジャレッド・クシュナー(Jared Kushner)氏、ポール・マナフォート(Paul Manafort)被告を含む多数の陣営幹部に加え、連邦軍参謀本部情報総局(GRU)を含むロシア政府、ウィキリークスとその創設者ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)氏が含まれている。(c)AFP