【4月20日 AFP】ネパールの首都カトマンズの空港で19日夜、乗客乗員139人を乗せたマレーシアの旅客機が離陸を寸前で中止し、滑走路を外れて停止する事故があった。負傷者はなかったが、ネパール唯一の国際空港であるカトマンズ(トリブバン)空港はこの影響で20日昼前まで12時間にわたって閉鎖された。空港当局が明らかにした。

 空港当局の広報担当者によると、マレーシアの格安航空会社マリンドエア(Malindo Air)のクアラルンプール便は、滑走路で加速中に操縦士が異常を感知したため離陸を中止したという。ボーイング(Boeing)737型機は滑走路を外れて草地に突っ込み、30メートルほど滑った後ぬかるみにはまって止まった。

 この広報担当者によれば乗客乗員は全員無事だった。操縦士が感知したという異常の原因は現時点では不明だという。

 空港では20日、ぬかるみからマリンドエア機を移動させる作業に関係者が追われ、到着便は目的地の変更を余儀なくされた。

 カトマンズ空港は雪を冠した高山に囲まれ、熟練パイロットでも発着が難しいことで知られる。先月にもバングラデシュのUSバングラ航空(US-Bangla Airlines)の旅客機が着陸に失敗し、51人が死亡する事故が起きたばかり。(c)AFP