【4月20日 AFP】フィリピンの伝説的ボクサーであるマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)は20日、ルーカス・マティセ(Lucas Matthysse、アルゼンチン)とのWBA世界ウエルター級タイトルマッチを控え、年齢は勝利の壁にならないと主張した。

 現在39歳のパッキャオは、7月15日にマレーシアの首都クアラルンプールで4歳年下のマティセとの大一番に臨むことになっている。これまで前人未到の8階級制覇を成し遂げてはいるものの、年齢を理由にトップレベルでボクシングを戦うことができるのかと一部では疑問の声が上がっている。

 しかし、現地クアラルンプールでマティセとの共同記者会見に臨んだパッキャオは、そうした懸念を一蹴し、「数字や年齢は関係ない。どのようにトレーニングに励み準備を進めるかだ」と強調。さらに、マティセとの試合が現役最後ではなく、母国で引退試合に臨みたいと考えていることを明かし、「これが最後の試合でないことは確実だ。引退するまで、まだ何試合かするつもりだ」と語った。

 ジェフ・ホーン(Jeff Horn、オーストラリア)にまさかの判定負けを喫してWBOウエルター級王座から陥落した昨年の一戦以降、パッキャオは実戦から離れているだけでなく、約9年間にわたりKO勝利もない状態が続いている。先日にはフレディ・ローチ(Freddie Roach)氏との師弟関係も解消しており、15年ぶりに同氏抜きでの試合となるマティセ戦では、友人で同じフィリピン出身のボボイ・フェルナンデス(Restituto“Buboy”Fernandez)氏がトレーナーを務めると示唆している。(c)AFP