【4月20日 AFP】(写真追加)ドイツの首都ベルリンの中心部で20日、建設現場で発見された第2次世界大戦(World War II)時の不発弾の処理のために、住民ら多数が避難した。避難対象区域にはベルリン中央駅周辺も含まれることから、交通に混乱が起きることが懸念されている。

 発見されたのは英国の500キロ爆弾で、警察の爆発物処理班が処理にあたる間、周辺区域の列車、路面電車、バスのほか、テーゲル(Tegel)空港の一部の便も運休となる。

 当局は、中央駅のすぐ北に位置する不発弾が発見された現場の半径800メートルを立ち入り禁止区域に指定した。同駅は、平日には30万人が利用する交通の拠点。

 立ち入り禁止区域には同駅のほか、軍病院、経済・エネルギー省、対外情報機関「連邦情報局(BND)」なども含まれている。

 住民らは20日午前9時(日本時間同日午後4時)までに当該区域から退去しなければならず、不発弾の処理が完了するまで立ち入ることもできない。

 首相府と連邦議会議事堂は立ち入り禁止区域の数百メートル南に位置しているため、通常通り業務が行われる。

 第2次大戦終結から70年以上たった今も、ベルリン市内には連合国側の不発弾約3000個が埋まっているとされ、建設現場などからしばしば発見されている。(c)AFP/Frank ZELLER