【4月19日 AFP】2001年の米同時多発攻撃の計画を手助けしたとされるドイツ国籍の男が、シリア北部でクルド人部隊によって拘束された。クルド人の上級司令官が18日、AFPに明らかにした。

 拘束された男はシリア生まれで年齢は50代半ば。2001年9月11日に発生した米同時多発攻撃の一部実行犯を勧誘したとみられている。

 男は、米中央情報局(CIA)の諜報(ちょうほう)部員らが2001年12月にモロッコで関与した作戦で拘束され、2週間後に身柄がシリア当局に引き渡された。同国の裁判所は2007年、イスラム組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」のメンバーだったとして禁錮12年を言い渡していた。

 しかしその4年後にシリアで内戦が始まり、収監されていた多くのイスラム強硬派の受刑者らが釈放、または脱獄し、過激派に合流していた。(c)AFP