【4月19日 AFP】(更新、写真追加)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は18日、北朝鮮から日本人拉致被害者を連れ戻せるよう日本政府を支援していく考えを示した。

 トランプ氏は、安倍晋三(Shinzo Abe)首相との共同記者会見で「われわれは拉致問題に懸命に取り組み、拉致被害者を救出すべく努力していく。全力を尽くす」と述べた。

 拉致問題はただでさえ緊迫している日朝関係を一層悪化させており、安倍首相はしばしばブルーリボンバッジを身に着け、拉致被害者の救出を訴えている。

 北朝鮮は2002年、1970年代から日本人13人を拉致したことを認めた。しかし日本政府は拉致被害者の実数はもっと多いと考えている。

 日本政府は、17人を拉致被害者として正式に認定しているが、北朝鮮のスパイを訓練するためさらに多くの日本人が拉致されたことが強く疑われている。

 日本の警察は、行方不明になっている800人について、北朝鮮に拉致された可能性を排除できないとしている。

 スウェーデンの首都ストックホルムで2014年5月に開催された日朝政府間協議で、北朝鮮は拉致被害者を含む全ての日本人に関する再調査の実施を約束。大きな進展とみられていた。

 しかしそれ以降、北朝鮮の核・弾道ミサイル開発計画をめぐる危機が長期化する中、北朝鮮と国際社会の関係は悪化。事態はほとんど進展していない。(c)AFP