【4月18日 AFP】中国当局は18日、「中国のハワイ」と称される同国南部の海南島(Hainan)で観光客のビザなし渡航を認める方針を明らかにした。当局は海南島における観光業の国際化を推し進めたい考え。

 同国の入国管理局幹部は首都北京で行った記者会見で、世界59か国から訪れる観光客は30日間ビザなしで海南島に滞在可能とする新規制を5月に導入すると明らかにした。

 国営新華社(Xinhua)通信によれば、ビザなし渡航が認められる国にはロシア、米国、フランス、英国、ドイツが含まれているという。

 また、対象となる59か国以外からの渡航客についても、海南島に限り観光ビザの取得要件は緩和される。中国の他の地域への渡航については、従来通り海外の中国領事館でビザを申請する必要がある。

 今回の規制緩和は、海南島を自由貿易地区へと変貌させる改革プランの一環として実施され、開かれた中国をアピールする。

 海南島を「国際観光業の中心地」としたい中国当局は16日、同島で競馬産業を振興し、スポーツや国際大会と連携した新たなタイプの宝くじ導入を目指すと発表している。(c)AFP