パキスタンで再び女児暴行殺人事件、抗議デモが暴動に 1人死亡
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【4月18日 AFP】パキスタン最大の都市カラチ(Karachi)で17日、6歳の女児が性的暴行を受けて殺害されたことに抗議するデモが暴動に発展し、少なくとも男性1人が死亡し、複数の負傷者が出た。
16日夜に被害者の遺体が発見されたことを受けて抗議デモが発生。群衆はカラチ西部のオランギタウン(Orangi Town)西郊の幹線道路を埋め、機動隊に向かって投石した。この事件では犠牲者となった女児の親族や数百人の住民が警察の怠慢に怒りを表明していた。医療報告書によると女児は性的暴行を受け、絞殺された。
デモ参加者らが暴徒化したため警察は群衆の上の空に向けて威嚇射撃し、参加者を警棒で殴打した。デモ参加中のうち2人が銃弾に当たって負傷し近くのアッバシ・シャヒド病院(Abbasi Shaheed Hospital)に搬送され、男性1人がこの病院で死亡した。警察は誰が発砲したのか捜査している。また警察によると10~15人の警官が負傷した。
今年1月、パキスタン中部パンジャブ(Punjab)州カスル(Kasur)でザイナブ・ファティマ・アミン(Zainab Fatima Ameen)ちゃん(6)が暴行殺人事件の犠牲者となったことをきっかけに、同国各地では無力な子どもらを守ることができない国の体制に対し、怒りと共に反省を促す声が高まっていた。(c)AFP