リッツ売ります、家具や装飾品1万点競売に 仏パリ
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【4月18日 AFP】アーネスト・ヘミングウェー(Ernest Hemingway)、マルセル・プルースト(Marcel Proust)、ココ・シャネル(Coco Chanel)らが滞在したことでも知られる仏パリのリッツ(Ritz)ホテルが、家具や装飾品など1万点を売りに出している。売却は仏競売会社アールキュリアル(Artcurial)が、17日から21日まで実施する。
約3500組の競売品には、バー・ヘミングウェー(Bar Hemingway)で使われたバースツール、19世紀のバスタブ、サロン・プルースト(Salon Proust)のソファやハープなどが含まれる。
落札予想価格はテーブルクロスのセットが100ユーロ(約1万3000円)、ロビーで使われていた銅製の枝付き燭台(しょくだい)を持った一対の乙女像が1万ユーロ(約130万円)など。
リッツホテルは1898年、スイスのホテル経営者セザール・リッツ(Cesar Ritz)により創業されて以来、さまざまな歴史的出来事を目撃してきた。
第2次世界大戦(World War II)中はナチス・ドイツ(Nazi)に接収された。ナチスが退いた後、1944年8月24日にヘミングウェーが銃を片手に民兵を連れてリッツを「個人的に解放」するため乗り込んだが遅すぎたとわかり、バーに向かうとドライマティーニを51杯飲み干したと言われている。故ダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)は1997年、パパラッチに追われ交通事故に遭った時に滞在していた。また、1月には宝飾品400万ユーロ(約5億3000万円)が奪われる強盗事件が発生した。(c)AFP