FBに対し集団訴訟認める判断 顔認証ツールめぐり米連邦地裁
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【4月17日 AFP】米カリフォルニア州の連邦地裁は16日、交流サイト(SNS)大手の米フェイスブック(Facebook)がユーザーの明確な同意がないまま、写真の顔認識ツールを通じて個人のプライバシーを侵害したとの訴えをめぐり、集団訴訟を認める判断を下した。
2010年から利用が開始された顔認証ツールは、ユーザーがアップロードした写真から個人の名前を特定し提案する機能を持つ。原告側は、生体情報の保護に関するイリノイ州法に違反すると主張している。
ジェームズ・ドナート(James Donato)判事は、イリノイ州の住民らの訴えが、集団訴訟により公正かつ効果的な解決につながり得ると判断。「従って、イリノイ州在住の利用者のうち、2011年6月7日以降にフェイスブックが顔画像のテンプレートを作成・保存していた人々によって、本件が進められていくことになる」と述べた。
フェイスブックの広報担当者はAFPに対し、この決定を精査していると述べ、「訴訟には意味がない。積極的にわれわれの主張を展開していくつもりだ」と付け加えた。(c)AFP