ロシア人記者が自宅で転落死、シリアで展開の同国人傭兵について執筆
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【4月16日 AFP】ロシア・ウラル(Urals)地方の主要都市エカテリンブルク(Yekaterinburg)で、ジャーナリストがアパートの5階にある自宅のバルコニーから転落して死亡した。捜査当局が16日、明らかにした。このジャーナリストはシリアで展開するロシア政府の「陰の軍隊」について執筆していたが、当局は不審な点はないとしている。
通信社に勤務していたボロディン氏は先週、アパートから転落し、病院で15日、けがにより死亡した。同氏は近年、同国政府がシリアに展開させていたロシアの民間軍事会社「ワグネル(Wagner)」の傭兵たちの死に関する執筆を行っていた。
地元捜査当局は16日、国営タス通信(TASS) に対し、「この件に手を付ける根拠はない」と話し、「不運な事故など、いくつかの見解が検討されているが、犯罪が行われた形跡はない」と説明した。
だが欧州安保協力機構(OSCE)の「メディアの自由」担当代表であるアルレム・デジール氏(Harlem Desir)は、ボロディン氏の死について「深刻な懸念」を表明。
デジール氏は16日、「迅速かつ徹底的な捜査を行うよう当局に要請した」とツイッター(Twitter)に投稿した。(c)AFP