【4月16日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は15日、イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領と電話会談を行い、米欧がシリアに対する新たな空爆を行えば国際社会に「大混乱」を引き起こすと警告した。ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)が発表した。

 米英仏3か国は14日、化学兵器開発への関与が疑われる施設を標的に空爆を実施。プーチン氏は同日、空爆は「テロリズムとの戦いで最前線に立っている主権国家に対する侵略行為」だと断固非難していた。

 ロシアとイランはシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権の後ろ盾となっている。

 ロシア大統領府の声明によれば、プーチン大統領はロウハニ大統領に「こうした行動が国連憲章に違反して繰り返し行われるなら、国際関係に大混乱を招くことは避けられない」と伝えた。

 両大統領は「今回の違法な行動が、シリアで(内戦を)政治的に解決する可能性を深刻に損ねた」との認識で一致した。(c)AFP